災害に強い家は快適な家でもある

前回「壁式プレキャストコンクリート造」が、住宅の構造では最強で、最も災害に強い構造であると紹介しました。

その理由として、

 

1.壁、床、屋根のパネルを箱型に組み立てた一体化構造

2.パネルは現場打ちコンクリートの1.5倍の強度、耐用年数は180年超

3.木造、軽量鉄骨の5倍以上の重量

 

の3点を上げました。

 

さて、今回はこの災害に強い特徴がそのまま快適さにも直結すると言うお話です。

その最大の理由は建物を支えかつ家の内外を遮断する鉄筋コンクリートの「重い壁」にあります。

 

まずは遮音性、音の問題です。

音の問題を考える時一般的に次の2点を想定します。

 

・外部からの騒音または家の内部から外部への音漏れ

・建物内部間の音漏れ(賃貸住宅を想定)

 

 

いずれの場合も音を遮るのは”壁”の存在です。

ではどのような壁が音を通しにくい(遮音性が高い)のでしょうか?

答えは「重い壁」で、専門的には「質量則」と呼ばれています。

 

感覚的にもわかると思いますが、重い壁は音を通しにくく、逆に軽い壁を音を通しやすいと言うことです。

レスコハウスの「壁式プレキャストコンクリート造」は外部に面する壁は全てコンクリートパネルでできた「重い壁」です。

床や天井も同様にコンクリートパネルです。

「重い壁」に囲まれていることから必然的に遮音性は高くなります。

 

 

鉄骨造などでは外壁材で内と外とを遮蔽します。外壁材は構造躯体に留めて施工しますので躯体への負荷を下げ、施工性を高めるためにも軽量さが求められます。従って薄くするか軽い素材を選ぶことになるのですが、「軽い壁」は遮音性にはマイナスなので施工性と遮音性とは相矛盾する話となってしまうわけです。また外壁と構造躯体(例えば鉄骨)とは完全に密着しているわけでなく金物等で固定されているだけなので、気密性が取れているわけでもありません。

 

ALC(軽量気泡コンクリート)などはわかりやすい例です。外装材として使われていますが、このALCはその名の通り「軽さ」が売りの外装材で、通常のコンクリートの1/4程度の重さしかないためコンクリートと比べると遮音性は格段に低くなってしまいます。

 

遮音性能を数値で表すと、コンクリート壁が50dB遮音するD-50に対して、ALCはD-40(40dBの遮音性能)しかありません。

日本建築学会が定める基準では、D-50の遮音性能は「建築学会が推奨する好ましい性能水準」ですが、D-40は「やむを得ない場合に許容される性能水準」と最低レベルの水準となってしまいます。

 

実例でも例えばピアノやオーディオの大きな音の聞こえ方は、D-50では「小さく聞こえる」レベルですが、D-40では「曲がはっきりとわかる」レベルであり、プライバシー確保の点ではD-50なら「隣戸をほとんど意識しない」レベルですが、D-40では「隣戸の生活がある程度わかる」レベルとなってしまいます。

 

 

賃貸住宅の場合の住戸間の遮音性はどうでしょうか。

レスコハウスの「壁式プレキャストコンクリート造」では、住戸間の界壁にも「コンクリート壁」が使われますので内外の遮音性と同等のD-50の遮音性が担保されます。(*間取りの関係上、一部コンクリート壁が使われない場合もあります)

一方鉄骨造のアパートでは、界壁の遮音性もD-40〜45と低性能となってしまいます。

賃貸住宅の不満の40%が音の問題と言われ、住戸間の遮音性能は賃貸住宅では最も重要な要素の1つです。

D-40では隣のテレビやラジオ、会話などの生活音が「小さく聞こえる」レベルであり、プライバシーの確保の点からも問題があります。

 

 

レスコハウスの展示場には防音室がつくられていますが、この部屋、通常の部屋と仕様が異なるのはドアだけです。

鉄骨造などではコストをかけて部屋の内部壁を二重にするなど防音工事を施さなければ遮音性は高まりませんが、「壁式プレキャストコンクリート造」ではそのままで「防音室」になるのです。いかに基本性能が高いかを示している事例です。

 

 

賃貸住宅だけでなく、ピアノや楽器を思いのまま演奏したい、大きな音量で音楽や映画を楽しみたい、小さなお子さんがいる、ペットを飼っている、幹線道路沿いや外部騒音が気になると言った方にも、遮音性に優れたコンクリート住宅はストレスなく快適に過ごすことができます。

 

また遮音性が高いと言うことは壁の密度が高く気密性能が高い証拠。外気が隙間から出入りしないため、室温のキープ力が高くて冷暖房コストが下がるというメリットにも直結します。さらにレスコハウスでは、アクアフォームでしっかりと断熱施工を行い、建物の結露防止と外気温の影響を受けにくい高気密高断熱仕様となっています。

 

 

強靭なコンクリートの構造壁で支えるレスコハウスは、災害に強いだけでなく、高い遮音性と高い断熱気密性とを持ち合わせるという点でも、鉄骨造などとは次元の異なる構造体と言うことができます。

 

災害に強い家は、住む人にとって快適な家にもなるのです。

レスコハウスの異次元な構造躯体をぜひ体感下さい。

 

日本建築学会「建築物の遮音性能基準」

http://karashidane.or.jp/pics/tekiyou.pdf

 

 

 

 

 


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近藤 昭(株)桧家ホールディングス 代表取締役社長 近藤 昭

1967年兵庫県神戸市生まれ。慶應義塾大学卒業。 大学卒業後、大手生命保険会社や外資系保険会社勤務を経て、 2001年に(株)東日本ニューハウス(現・(株)ヒノキヤグループ)に入社。 専務取締役、副社長を経て、2009年に代表取締役社長就任。 2012年に『日経ヴェリタス』が行った「在任期間中に株価を最も 上げた社長のランキング」では、全上場会社中第5位にランクイン。 業界の常識にとらわれず、常に顧客目線で考えることがモットー。 「あらゆる人にエコで快適な住まいを」 提供するために日々奮闘中。

   

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